清水エスパルスは1-4で川崎フロンターレに敗れ、3年ぶりの8強進出はならなかった。

 同じ相手に続けて負けられない。清水が意地を懸けて川崎Fにぶつかった。

 1点を追う前半23分、MF金子翔太(22)が積極的なプレスをかけ、ボールを奪うと前へ展開した。FW長谷川悠(30)がドリブルを仕掛け、ペナルティーエリア内で倒れながらボールをキープ。そのこぼれ球を金子が右サイドからシュートした。相手GKにセーブされたが、MFミッチェル・デューク(26)が反応。ミドルレンジからダイレクトで左足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。

 チームは16日の前節リーグ戦ホーム川崎F戦では、0-3。完全な力負けだった。この日は先発を7人替え、前節はベンチ外だった金子も得点に絡んだ。前日に「戦う姿勢を見せて、結果を残したい」と話していた通り、全力でファイトしていた。だが、前半途中、MF村松大輔(27)が足を傷めるアクシデントが発生。急きょ、同35分からFW北川航也(21)が出場し、金子が中盤に下がった。

 反撃するべく、小林伸二監督(57)はハーフタイムに「(後半の)入りを大事にして、45分集中していこう」と指示を出した。だが、後半4分に再び流れの中から失点。ブラジル人助っ人のDFカヌ(31)とDFフレイレ(28)がセンターバックで初めてコンビを組んだが、相手の攻撃を止められなかった。その後、FWチアゴ・アウベス(24)を投入。クロスバーすれすれのシュートを放つ場面もあったが、決めきれなかった。

 天皇杯はこれで敗退。残る公式戦リーグ8戦に、J1残留を懸ける。【保坂恭子】