3位の柏レイソルが、10位FC東京を4発で粉砕した。前半28分、敵陣で相手のパスミスを拾ったMF武富孝介(27)がペナルティーアークの中で左足を振り抜く。「いつも練習している角度」と自信たっぷりのシュートがゴール左隅に突き刺さり、先制した。

 後半15分には、FWハモン・ロペスの左クロスにFW伊東が頭で合わせて2点目。伊東の東京戦3試合連続ゴールは「意識していなかった」と笑ったものの、無心で「当てるだけだった」というヘディング弾が東京を突き放した。

 もう止まらない。22分には伊東とのワンツーパスで抜け出した武富が、右足でゴール右上を射抜いて3点目。自身2点目は、この日が27歳の誕生日を自ら祝うゴールとなった。「そろそろかなと思っていたけど、誕生日にゴールを決めるのは初めて。両親も見に来てくれていたし、いい恩返しになった。そして、とにかくチームが勝てたことが良かった」と喜んだ。

 24分には、FWクリスティアーノが右足で直接FKを決めて4点目。グラウンダーでゴール右下に蹴り込み、今季最多タイ(3度目)の4ゴール。これで9戦負けなしと勢いに乗った。