川崎フロンターレはヴィッセル神戸とスコアレスドローに終わった。首位鹿島アントラーズとの勝ち点差は「8」に広がり、悲願のリーグ優勝が遠のいた。

 ノエスタの劣悪なピッチで持ち味のパスサッカーにリズムが出ず、リーグ6試合連続で複数得点をマークしていた攻撃力を発揮できなかった。ノエスタでは15年から3年連続で無得点で、鬼門を克服することができなかった。

 主将のFW小林悠(30)は「やりづらかったですね。言い訳になりますけどリズムが出なかった。パス、トラップ、すべてに気を使わなければならなかった。その中でどう戦うか想定はしていたけど、最後までうまくいかないまま終わってしまった。その中でどう勝つか、まだまだ課題」と悔やんだ。

 後半11分に日本代表候補のMF大島僚太(24)が左太ももを押さえて動けなくなり、同12分に負傷退場。鬼木達監督は「肉離れだと思う」と話しており、長期離脱は必至だ。大島は取材エリアに、左足をを引きずりながら現れたがコメントはなかった。チームの心臓を失う苦境にも、小林は「代わりに入った賢太郎君(MF森谷)が頑張ってくれた。帰ってくるまで全員で頑張って、帰ってきた頃にはいい順位でいられるように全員で戦っていきたい」と前を向いた。