町田ゼルビアとツエーゲン金沢は、互いに攻め合ったものの、引き分けに終わった。

 金沢が前半5分、先制した。DF石田崚真(21)が右サイドをドリブルで突破して右クロスを上げると、ファーサイドで待ち構えたFW佐藤洸一(30)が右足ボレーで決めた。佐藤はピッチに大の字になって喜んだ。

 同19分、町田が同点に追いついた。MF平戸太貴(20)のパスを受けた吉田真紀人(24)がシュートし。ポストに当たったこぼれ球を、平戸が押し込んだ。

 後半は互いに局面で体を張った戦いを展開。吉田が14、15分と連続で決定機を作りシュート3本を放ったのをはじめ、町田は後半の45分間でシュート9本と猛攻を仕掛けた。一方、絶える展開が続いた金沢も同30分以降、押し返し、町田ゴールに肉薄したものの、互いにゴールを割ることが出来なかった。

 町田は7月16日の水戸ホーリーホック戦以降、ホームで勝てておらず、この日の引き分けで3分け4敗となり、ホームでの未勝利は7。リーグ戦も9月2日のロアッソ熊本戦以降、5分け1敗と未勝利は6に延びた。

 一方、金沢は10年にJFLで初対決以来、J2、J3を通じて1度も勝てていなかった町田から先制点を奪いながらも結局、勝ちきれなかった。通算成績は5分け8敗と、こちらも、対町田戦の未勝利記録が延びた。