川崎フロンターレが27日、神奈川・川崎市内で29日のアウェーの柏レイソル戦に向け調整を行った。9月23日の神戸戦で左太もも肉離れを発症したMF大島僚太(24)、同試合で右膝骨軟骨損傷で離脱したMF阿部浩之(28)が部分合流した。これで、今季初めてフィールド選手全員がグラウンドにそろい、FW小林悠(30)は「うれしいし心強い」、MF中村憲剛(36)は「この時期に(フィールド選手)全員が集まるのはうれしいこと」と話した。

 全治1カ月の診断を受けていた阿部は先週はスローペースのランニングにとどまっていたが、この日からボール回しに参加。フィジカルトレーニングではスピードを上げたステップも取り入れており、快方に向かっている。阿部は「ちょっとは、できるようになったかな。シンプルにちょっと治ったなと。今のところ痛みはない。痛みがなくなってきたからやり始めたという感じです」と話した。当初の診断より長引いているが「この部位は長引く人が多いと聞いたし、簡単なけがではなかった。焦ってぶり返すよりは、より慎重に、1日も早く治すことを考えている」と説明した。

 一方、大島は全治2カ月の診断だったが予定より早い回復で、鬼木達監督は「2カ月まではいかないと思います。あくまで見込みなので」と見通しを明かした。指揮官は「実戦形式はまだまだ先。ここからどれぐらいできるのか、になる。でも、グラウンドに出てきただけでも明るい材料」と話した。