川崎フロンターレは0-2から追いつく意地を見せたが、勝ち越すことはできず、首位鹿島との勝ち点差が4に開いた。

 台風の影響の強雨でピッチに水たまりができ、試合開始時間を30分遅らせて、水をかき出す作業を行ったが、劣悪なピッチ状態は変わらず。ボールが弾まない、転がらない状態の中、両チームは空中戦をメインに戦わざるを得なかった。

 0-0で折り返した後半3分、柏レイソルは川崎フロンターレのDF奈良竜樹(24)のボール処理がもたついたすきをつき、FWクリスティアーノ(30)が突破。クリスティアーノのクロスをFWハモン・ロペス(28)が飛び込み右足でネットを揺らした。直後の後半7分には、スローインの流れから、FWディエゴ・オリベイラ(27)がシュート。2点をリードした。

 だが、川崎Fも後半から、前線にポストプレーが得意なFW森本貴幸(29)、大卒ルーキーFW知念慶(22)を配置。司令塔のMF中村憲剛(36)をボランチに下げ、中村の浮き球ロングパスを起点に好機をつくっていく。後半25分、知念のリーグ初ゴールで1点を返すと、試合終了間際にFW小林悠(30)が4戦連発弾を決め同点に。最後は途中出場のDF板倉滉(20)がゴール前に飛び込みシュートを放ったが、わずかにゴール左にそれた。川崎フロンターレは勝ち点1にとどまり、首位鹿島との勝ち点差は4に広がった。