J2横浜FCの奥寺康彦会長兼スポーツダイレクター(65)が5日、東京・渋谷の「サッカーショップKAMO渋谷店」でスポーツ動画配信サービスDAZN(ダ・ゾーン)主催の「ブンデスリーガ・レジェンドツアー!優勝トロフィー展示イベント」に出席した。

 ブラジル、ベルギーとの国際親善試合に臨むサッカー日本代表について「ブラジルもベルギーもトップクラス。違うスタイルのチームと戦うのはいいと思いますね。こういう相手とできてよかったですよね」。

 長く日本代表を支えてきた本田圭佑、香川真司、岡崎慎司の3人が招集されなかったことについては「全然問題ないと思う。(3人の)力はもう分かっているしね。外れたからW杯に出られないとは限らない。(トップクラスの)相手の強さを知らない選手が、それを体感することが大事だと思う。それは直にやってみないとわからないことなので。なかなかない機会だからね」と話した。

 奥寺氏は77年に日本人初のブンデスリーガ移籍を果たし、1年目に所属したケルンではリーグ優勝も経験。今回のツアーは同リーグのプロモーション活動の一環として行っているもので、リーグのレジェンドメンバーの一員として出席した。

 ブンデスリーガの優勝チームに与えられるトロフィー「マイスター・シャーレ」もアジア初上陸し、40年ぶりにトロフィーも手にした。「こんなに重かったかなって感じがしました」と笑顔をみせ、「むこうで優勝した時はパレードをして、市庁舎のバルコニーから出て、1人1人の名前を呼ばれた。みんな喜んでくれて、地域の人に応援されてるっていうのをすごく感じたんだよね」と当時を振り返った。

 現在、ケルンに所属する日本代表FW大迫勇也については「代表でも中心になれると思う。ケルンでもいい流れでプレーしてるんじゃないかなと思いますね。チームからも信頼されてるなという感じもしますしね」。

 先輩としてのアドバイスを聞くと「ないないない」と笑みを浮かべつつ「今まで通りでね。難しいけど、チャンスできっちりと点が取れるっていうのがストライカーに求められること。その精度を上げてほしいかなと思いますね。点を取ることを常に考えて練習してほしいなと思います」とエールを送った。