2位川崎フロンターレのMF小林悠(30)が、決勝弾を放ち逆転優勝へ望みをつないだ。前半14分、右サイドからの低弾道クロスに体を投げ出し右足を合わせ、ゴールネットを揺らした。

 引き分け以下なら首位鹿島の優勝が決まる大一番でキャプテンが千金弾を放ち、優勝の行方は最終節にもつれこんだ。

 「本当に苦しい試合だったがチーム一丸となって勝てた」。小林は興奮冷めやらぬ様子で負けの許されないアジア王者との死闘を振り返った。

 12月2日の最終節で川崎Fが大宮に勝利し、鹿島が磐田に引き分けるか敗戦で川崎F悲願のクラブ初タイトルが決まる。小林は「(次は)相手の結果もあるけど、勝つことだけ考えていきたい。自分がゴールを決めることだけだと思う」と力を込めた。