ジュビロ磐田への来季入団が内定している筑波大FW中野誠也(4年)が25日、茨城県つくば市内の同大で行われた合同記者会見に出席した。中野を含むプロ入りする4選手の会見で、磐田下部組織出身の中野は、サックスブルーのユニホームに袖を通して喜びを語った。「中高と自分が育った憧れのクラブに戻ることができてうれしく思います」。

 筑波大での4年間では、さまざまな経験を積んだ。1年で関東2部リーグに降格し、2年で1部復帰を決めた。3年では全日本大学選手権(インカレ)を制した。4年の今季は、リーグ優勝&歴代最多20得点での得点王にも輝いた。天皇杯ではJクラブ3連破で16強入り。中野は「本当にいろいろな経験をさせてもらった。感謝しかありません」と感謝を口にした。

 磐田は今季、MF中村俊輔(39)らが加入し、14年の名波浩監督(45)就任後、最高位の6位に躍進した。結果、チーム内の定位置争いが激しくなっていることも踏まえ、中野は「ここからがスタート。出場、ゴールにこだわって磐田に貢献していきたい。俊輔さんのパスからゴールを決めたいです」と言い、目を輝かせた。【前田和哉】

 ◆中野誠也(なかの・せいや)1995年(平7)7月23日、浜松市生まれ。5歳でサッカーを始め、磐田U-18では、13年Jユース杯と高円宮杯プリンスリーグ東海で得点王。筑波大では、16年全日本大学選手権で得点王とMVP。172センチ、67キロ。右利き。血液型O。