4大会ぶりの優勝を目指す富山第一が初戦を突破した。前半26分にJ2徳島への加入が内定しているFW坪井清志郎(3年)がゴール前の混戦から奪った1点を守りきった。坪井は「自分のところにボールがこぼれてきて、トラップして打ち切れていいところに決まった。勝ちたいという気持ちが強かった」と振り返った。

 高円宮杯U-18プリンスリーグ北信越では24ゴールで得点王に輝き、チームを優勝にも導いた。今大会で狙うのは、得点王と87回大会で大迫勇也(27=ケルン)の記録した大会最多得点の10ゴール超えだ。次戦では強豪東福岡と対戦するが「毎試合2点はとらないと10ゴール以上には届かないので、次は3点とることを目指します」と頼もしく宣言した。

 大塚一朗監督(53)は「ゲームとしては坪井が点をとったことは大きいと思うし、彼もまた波に乗れるんじゃないかなと思います」と安堵(あんど)感をみせた。会場となった等々力陸上競技場は、前回大会の3回戦で東海大仰星に敗れた場所でもある。「ここで勝ったことなかったので、この代で新しい歴史を作ろうと思っています。この先はもっと研究されると思うので、さまざまな部分をもっと上げていかないといけない」と気を引き締めていた。