セレッソ大阪の日本代表MF山口蛍(27)は、「なかなかリズムをつかめなかったが、追いつけると思っていたし、自分たちの戦いが出来たら、追いつけると思っていた。ハーフタイムで意思統一できたことが勝利につながった」と振り返った。

 2003年(平15)にC大阪の下部組織に入団し、09年にトップチームに昇格。同年5月にブラジル1部の名門パルメイラスに留学したのと、15年12月から半年、ブンデスリーガのハノーバーに移籍した以外、C大阪一筋のプロ人生。14年には主将になったが、同年にはJ2降格も経験、16年にはJ1昇格プレーオフを勝ち抜き、昇格を決めた。

 今季は下部組織出身者としては初の背番号10も背負った。「(優勝まで)惜しいところまで行ったし、降格という厳しい時期もあった。2冠を取って、リーグ戦も3位に入ってすばらしい1年。サポーター、ファンに感謝したい。セレッソというチームでつかんだ勝利」と喜びをかみしめた。