ガンバ大阪の新戦力、浦和レッズから移籍したリオデジャネイロ五輪日本代表MF矢島慎也(23)が、意欲的に新天地で始動した。U-23メンバー中心の合同自主トレが12日、大阪・吹田市内でスタート。志願参加の主力級で日本代表MF倉田らにまじり、矢島の顔もあった。

 前日11日に大阪への引っ越しが完了したばかりという、ドタバタの合流。志願参加の理由について「(U-23と)同じ世代なんで、行った方がいいのかな」と初々しい。生まれも育ちも浦和で初めての大阪。「同じ環境でやっていていいのか? 慣れ親しんだ環境というのに引っかかっていた。ガンバさんもビッグクラブ。そこで競争しながら成長したいと思った」。挑戦者精神が西へ向かわせた。

 得意とするのはボランチ。中心だったMF井手口の海外移籍で、そこには競争が待つ。「来たからには試合で結果を出せるよう、努力したい」。ライバル浦和から乗り込んできた若武者は、早くも武者震いした。【実藤健一】