J1柏レイソルは2日、柏市内で約1時間半の練習を行った。前日夜から降り積もった約3センチほどの雪が練習場のピッチを覆い尽くした。午後2時開始の練習へ向けて早朝からスタッフらが雪かきを行い、練習は約20分遅れてスタート。4日にフクダ電子アリーナで行われるJ2ジェフユナイテッド千葉とのプレシーズンマッチ「ちばぎんカップ」へ向けてセットプレーなどを確認した。

 30日にACLプレーオフのムアントン(タイ)戦を戦っており、4日は同試合で頭を打って脳振とうと診断されたDF中山雄太(20)ら先発メンバー数人を入れ替える見込み。加えて、ちばぎんカップでは試合中の交代が6人まで認められており、下平隆宏監督(46)は「スタートのメンバーだけでなく、途中交代も含めて考えていく。お客さんはお金を払って見に来てくれるのでいい試合を見せたい。勝負にこだわっていくと同時に、新戦力の底上げができれば」と話した。

 指揮官の期待に、新加入選手たちも意気込んでいる。ムアントン戦では新加入選手の中で唯一の先発出場を果たしたMF江坂任(25)は得点への意欲をみせ「(ムアントン戦は)いいコミュニケーションと、いい距離感でボールが蹴れました。いい攻撃は作れたかなと思いますけど、次はしっかりゴールにつなげたい。あとは決めるだけだと思うので、しっかり出せればいいかなと思います」と話した。

 下平監督が「相手の背後を突く動きなど、オフザボールの動きが素晴らしい」と評価する、同じく新加入のFW瀬川祐輔(23)も「(ムアントン戦は)決められるところで決めきれなくて悔しかった。J1で活躍すれば代表にも呼ばれやすいし、大事にしたいなと思います」と得点への強い思いをにじませていた。