ベガルタ仙台がブラジル1部リーグのヴィトーリアから、FWラファエルソン・ベゼラ・フェルナンデス(20)が半年間の期限付き移籍で加入すると発表した。5日、宮崎延岡キャンプに合流したラファエルソンはシュート練習を中心に、軽めの調整で汗を流した。練習前には加入会見を行い、意気込みを語った。

 仙台から半年間の期限付きでオファーを受けた。

 ラファエルソン 正直言って日本からオファーをもらうとは思ってなかった。欧州でプレーすることが夢だったので。仙台はいい街だと感じたし、できるだけ長く仙台でプレーしたい。

 初の海外が日本。平均気温30℃のブラジル・バイーア州サルヴァドール市から雪の成田空港に降りた。

 ラファエルソン すごい寒かったけど寒いのは大好きだしやっていける自信はある。

 183センチ、93キロの大型FWで、1部で8試合に出場したが無得点と、潜在能力は未知数だ。

 ラファエルソン 体格を生かしたパワーあふれるプレーを常に意識していく。両足とヘディング、瞬発力が僕の武器。日本はすごく早いサッカーと聞いているが、レアンドロ・ドミンゲス(現横浜FC)から『持ち味の体を使ったプレーをやれば日本でやっていける』とアドバイスをもらった。たくさんのゴールを決めて素晴らしいサポーターに笑顔を届けたい。

 1月にマルセリ夫人(18)と結婚し異国の地に乗り込んだ。

 ラファエルソン 別れて生活するのは寂しいけど活躍してできるだけ早く日本に呼びたい。牛タン? ブラジルでも食べるし大好きです。カレーライスもおいしい。

 20歳の若武者が、ジャパンドリームをつかむ。

 ◆ラファエルソン・ベゼラ・フェルナンデス 1997年3月30日、ブラジル・マラニョン州生まれ。15歳からヴィトーリアの下部組織でもまれ、ECバイーアを経て15年にトップチーム昇格を果たした。これまで1部で8試合に出場し無得点。183センチ、93キロ。家族はマルセリ夫人。