アルビレックス新潟は5日、今季新加入のブラジル人選手2人の会見をデンカビッグスワンスタジアムで開いた。元ブラジル代表GKアレックス・ムラーリャ(28)と、U-20、21代表の経験があるFWターレス(22)だ。1シーズンでJ1復帰を狙うチームに頼もしい戦力の加入。4日に来日し、会見後に高知入り。きょう6日から高知・春野キャンプに合流する。

 鋭い眼光でターレスは言い放った。「自分はストライカー。点を取るのが仕事。リーグ戦で25~30点ゴールは決めたい。J2の得点王を目標にしている」。左右の足を自在に使い、185センチはヘディングも強い。U-20、21ブラジル代表は、FWにふさわしい向こう気の強さを備えていた。

 木村強化部長は「若くてポテンシャルのある選手。ペナルティーエリア周辺で力を発揮してくれるストライカー。パワフルなミドルシュートも、持っている」と期待した。高知・春野キャンプではチーム戦術に磨きを掛けている最中で、新外国人選手の合流はチーム始動から遅れた。しかし、木村強化部長は「最後の点を取るところは、個の質になる。最後のゴールで力を発揮してくれる」と心配していなかった。

 「自分のベストを尽くして、最高のプレーでチームに貢献したい」と話したターレスが何度も口にしたのが「J1復帰のために」だった。年代別のブラジル代表ストライカーが「1シーズンでJ1復帰」という目標をシュートで射抜く。

 ◆ターレス 1995年5月18日生まれ。前登録はバスコ・ダ・ガマ。U-20、21ブラジル代表。両足が使えヘッドも強い。185センチ、93キロ。背番号は11。