サッカー日本代表の強化をつかさどる機関、日本協会の技術委員会にロンドン五輪代表監督の関塚隆氏(57)、W杯フランス大会コーチの小野剛氏(55)、W杯南アフリカ大会GKコーチの加藤好男氏(60)が新たに加わることが6日、分かった。既に西野委員長からメンバー入りを要請されており、8日の理事会で承認される見通しとなった。

 関塚氏は12年ロンドン五輪で44年ぶり4強の実績を買われた。1日に指導者S級ライセンス講師と地域統括ユースダイレクターを務めると発表されたが、新たに技術委員も兼ねてA代表と20年東京五輪世代のチーム強化にも発言力を持つ。

 小野氏は06年に田嶋委員長(現会長)の次の委員長となり、病に倒れたオシム監督の後任に岡田監督(現副会長)を担ぎ上げた。FIFAインストラクターも務め、世界に人脈がある。古河電工出身の加藤氏は90年代から世代別代表を指導し、10年W杯では岡田監督のベスト16進出を支えた。

 新たに3氏が名を連ねる技術委は、今夏のW杯ロシア大会後に次期代表監督を推挙する重責を担う。田嶋会長は、西野氏を筆頭とするメンバーに方向性と人選を委ねる意向。日本の強化に携わってきた新委員の考えも22年カタール大会を見据えた議論に反映される。