セレッソ大阪にFCソウルから期限付き移籍で加入したスペイン人のMFオスマル(29)が22日、大阪・舞洲でのチーム練習に初参加した。

 ミニゲームなどすべてのメニューをこなし「(FC)ソウルでキャンプもやってきた。合流は遅れたが、ボールを使った練習もできている。100%ではないが、コンディションはいい」と話した。

 すでにACLの戦いも始まった中での緊急補強。大熊清チーム統括部長は「ACLの経験も豊富。過密日程の中でプラスになる選手」と獲得について説明。

 FCソウルでは主にセンターバックも本職はボランチで、本人も「DFも攻めもできるので、好きなのはボランチ」と言う。C大阪のボランチは山口、ソウザと盤石の2人がいるが、192センチの長身MFはアクシデント時の“保険”だけでなく、新たなオプションとして期待できる。

 FCソウルに4年在籍し、16年度にはKリーグのベストイレブンにも選ばれた。移籍について「(C大阪は今季)4つのタイトルにチャンスがあり、自分もチャレンジしたい。強いチームに行きたい気持ちが強かった」と国内3冠とアジア王者を見据える。ポジション争いは激しいが「競争については前向きにとらえている。競争があってチームはよくなる。自分は遅れてきたからモチベーションは高い。(ライバルを)追い越していきたい」と頼もしい。強化担当の大熊部長が掲げる「常にACLに出られるチーム」へ、また新たな血が加わった。