ジェフユナイテッド千葉のファン・エスナイデル監督(44)が、ホーム開幕戦の水戸ホーリーホック戦で前半ロスタイム1分、審判に抗議して退席処分となった。同監督は、ロスタイム1分が短いことに抗議したものとみられ、ペットボトルをたたきつけるなどしたもようだ。

 千葉と水戸の対戦は因縁があった。水戸を率いる長谷部茂利監督(46)は千葉OBで、16年から千葉のコーチを務めていた。同年7月からは、成績不振で解任された関塚隆氏の後任として監督代行を務め、17年はファン・エスナイデル監督(44)の下でコーチを務めていた。互いに手の内を知る同士の対戦は、前半から拮抗(きっこう)した戦いが続いていた。

 千葉はハーフタイムから、マルコス・ギジェルモ・サムソヘッドコーチが指示を送った。後半はMF清武らを投入し、水戸陣内に繰り返し攻め込んだが、水戸のゴールを割ることは出来なかった。エスナイデル監督はメインスタンド上部の中継カメラ脇で、渋い表情をして戦況を見守った。

 MF茶島雄介は「ホーム開幕戦で(勝利を)プレゼントしたかったですけど、残念な結果に終わった」と肩を落とした。