昨季覇者の川崎フロンターレが、ガンバ大阪を下し、今季ホームで初勝利を挙げた。前半8分、CKのこぼれ球をMFエドゥアルド・ネット(29)が決めて先制。後半10分にはMF家長昭博(31)が今季初得点。これで18戦不敗と、クラブ記録を更新した。

 ロスタイムに追いつかれてドローに終わった7日のACLメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)戦から中2日。ACLからのフィールド選手の先発メンバーの入れ替えはMF中村憲剛(37)だけ。疲労を考慮しながら、守るべきときはブロックを引いて守り、攻撃も「行けるところは行く」と徹底。ボールを保持しながら賢く戦い、快勝した。

 浮き球のパスで家長の得点をアシストしたMF阿部浩之(28)は「アキくん(家長)のスーパーゴールだったので、僕のアシストではありません」と謙そんしつつ、「早い時間帯で先制したからこそ、(ボールを)回す時間もできた。後半は追加点が取れて主導権が握れた。そういう展開にもっていけたことは良かった」と満足げ。古巣のG大阪もルヴァン杯から中2日での戦いで「向こうもこっちもバテバテで(笑い)。見てる人は、ちょっとつまらんゲームになったかもしれんけど、勝ち切れて良かった」と安堵(あんど)した。

 開始1分に放ったシュートはGK東口にセーブされた。仲が良かった東口からの得点を狙っていただけに「東君(東口)は僕のシュートレンジ分かってるし、打つことも分かってたと思う。余裕でキャッチされました」とちょっぴり、悔しそうな表情を見せた。