FC東京が、柏レイソルから期限付き移籍したFWディエゴ・オリベイラ(27)の初ゴールで湘南ベルマーレに競り勝ち、今季リーグ戦初勝利を挙げた。逆に湘南は、今季リーグ戦で初黒星を喫した。

 互いに攻め合いながら、スコアレスで前半を終え、迎えた後半1分。MF東慶悟が前進し、前線に縦パスを送ると、受けたオリベイラが横に動いてDFをかわし、スペースを空け、右足を豪快に振り抜いてゴールにたたき込んだ。同13分にも、東とオリベイラのパス交換から左サイド深くをえぐるなど、2人の連係がチャンスを作った。

 一方、湘南は先制を許してからミスが目立ち始めた。後半15分にDFがボールを失い、東京F富樫敬真に奪われ、シュートまで持っていかれた。同19分には、ドリブルで前進したMF菊地俊介が、右サイドを駆け上がるMF高山薫を狙ったパスが届かなかった。後半21分、MF松田天馬に代わり、長野市立長野高から加入したルーキーMF新井光(18)がピッチに立ちJ1デビューを果たした。ただ、その後も前線になかなかボールが行かず、後半35分過ぎからは、DFアンドレ・バイアを最前線に上げるパワープレーを仕掛けたものの、実らなかった。

 東京は14日のYBCルヴァンカップ・J2アルビレックス新潟戦に1-0で勝ち、今季公式戦5戦目にして初勝利を挙げた。一方、湘南は同日、行われた同杯V・ファーレン長崎戦に0-1で敗れ、逆に今季公式戦で初黒星を喫した。その流れのまま、東京が公式戦で2連勝、逆に湘南は2連敗を喫した。