モンテディオ山形がレノファ山口FCに0-1で敗れ、ホーム初勝利はならなかった。立ち上がりは互角の展開も、前半25分に先制点を許すと徐々に相手ペースになり、何度もゴールを脅かされた。

 またも失点から流れを失った。立ち上がりはMF古部健太(32)やFW瀬沼優司(27)を中心に、相手陣内でプレッシャーを掛け続けたが、前半25分に中央からロングパスで突破され失点すると、一気に流れを失い、挽回できなかった。

 それでも、昨年8月の松本戦で左足関節脱臼骨折し、長期離脱していたFW中山仁斗(26)の復帰は明るい話題だ。16年に所属した古巣を相手に、後半40分にはDF松本怜大(27)の左クロスに反応し、ヘディングでシュートを狙った。不発に終わったが「力が入り、(頭を)振りすぎてしまった。もう少し冷静だったらゴールを奪えたかもしれない」と悔やんだ。中山が約7カ月ぶりにピッチに立つとサポーターからは「おかえり仁斗!」と温かい声援が飛んだ。「つらい時間を過ごしたが、自分と向き合って強くなれた。結果を出してチームを上向かせたい」。けがを乗り越えた背番号「39」が頼もしく決意した。【神稔典】