清水エスパルス・ユースが、プレミアでは初の静岡ダービーで完勝した。ジュビロ磐田U-18に3-0。序盤は攻めあぐねたが、前半36分、相手のハンドでPKを獲得。FW斎藤聖七(3年)が確実に決めて先制した。

 DF登録ながらボランチとして出場した栗田詩音(3年)が、両足で魅了した。後半4分、ゴール左45度、約25メートルの位置でボールを拾うと、すぐに左足を振り抜いた。強烈なシュートはGKの手をはじき、バーに直撃。舞い上がったボールをFW山崎稜介(2年)が頭で押し込んだ。

 同12分には、再び同じような位置で相手のクリアボールを拾い、利き足の右足を一閃(いっせん)。ゴール右上に飛んだ弾丸ミドルは、バーに当たって下にはね返り、ゴールラインを割った。「2点目のシュートで、良いイメージができていました。思い切り振り抜きました」。プレミア初得点がダービーになったが、試合前から気合十分だった。「絶対に負けられない相手でした。アドレナリンが出ていました」。

 次節は来月6日、開幕4連勝で首位の鹿島ユースと対する。平岡宏章監督(48)は「胸を借りるつもりで思い切ってやってほしいです」。この勢いで3連勝を狙う。【古地真隆】