次のワールドカップ(W杯)には、札幌から日の丸戦士を送り出す-。北海道コンサドーレ札幌は3日、今日4日鹿島アントラーズとの練習試合に向けて移動した。この日未明、日本は決勝トーナメント1回戦でベルギーに逆転負けし、初の8強はならなかった。ミハイロ・ペトロビッチ監督(60)は「素晴らしい戦いをした」とたたえた上で「そうした選手(日本代表)をクラブから輩出できるように努力していきたい」と4年後を見据えた。

 ロシアでは教え子がピッチに立った。ベルギー戦先制ゴールのMF原口や、31歳で初選出されたDF槙野を広島、浦和時代に指導した。育成には自信がある。6月のトゥーロン国際大会に出場したU-21日本代表のMF三好やFW菅は、次世代を担う東京オリンピック(五輪)世代。指揮官は「次のW杯は(現代表で)年齢的に計算できる選手もいると思うし、プラス五輪世代が加わっていけば、非常におもしろいチームになるのでは」と期待した。

 2年後の五輪、4年後のW杯へ、サバイバルが始まる。三好は「自分も刺激された。あの舞台に出たいとあらためて思わせてくれた。次は出られるように」と、気持ちを奮い立たせていた。【保坂果那】