W杯ロシア大会の日本代表メンバーで、J1鹿島アントラーズのDF植田直通(23)が7日、茨城・鹿嶋市内で、W杯後、初めてチーム練習に参加した。

 5日の帰国からわずか2日での練習復帰で、全体練習はパス回しなど一部のみの参加。残りはランニングなど軽めの調整で汗を流した。W杯では、GK東口順昭(32)と、16年リオ五輪組にあたる植田、GK中村航輔(23)、DF遠藤航(25)、MF大島僚太(25)の5選手に出番がなかった。植田は「歯がゆさもあった。その気持ちを持って、今後の人生につなげていきたいなと思います」と話した。それでも、これまでの自身の経験から先発、控え双方の気持ちが理解できたといい「短期決戦の時こそチームの一体感が大事だというのは分かってるので、ベンチだろうが、チームの勝利のために徹することは変わらない」と振り返った。

 グラウンドでは、チームメートから「お疲れ」などと声をかけられた。「みんなが(W杯を)見てくれてたんだなと思った。やっぱりここ(鹿島)が好きだし、落ち着く場所。帰ってきたなと思うので、学んだことをしっかり出せればいいかなと思います」と意気込んだ。

 4年後のカタール大会では主力としての出場を目指す。初の大舞台で感じた経験は大きく「このままではダメだなという危機感を持ったし、すごく感じる部分があった。日々の練習からどれだけレベルを高くやるかも大事。このままでは絶対だめだと思ってやらないといけない」と気持ちを引き締めていた。