INAC神戸がMF伊藤美紀(22)の先制点を守り抜き、B組首位で決勝進出を決めた。決勝は21日、東京・味の素フィールド西が丘でA組首位の日テレと戦う。

 引き分け以上で決勝進出が決まる一戦で、守備陣が機能した。鈴木俊監督は「相手は2トップへ当ててくるのが早い。そこへの対応が、まずまずできた」と評価。早めの仕掛けでピンチの芽を摘み、なでしこジャパンDF三宅史織(22)は「リスク管理はしっかりとできた」と手応えをにじませた。

 6月3日の日テレとのリーグ戦では、DF守屋都弥(みやび)が負傷。長期離脱を余儀なくされ、この日は三宅と新加入の羽座妃粋(はざ・ひすい)のセンターバックコンビで完封勝利をたぐり寄せた。三宅は「(羽座の方が)強さが自分よりあって、自分がカバー気味になる。話し合いながら、少しずつ良くなってきている」とキッパリ。リーグ戦では0-1で日テレに敗れており「悔しい思いがある。自分たちはチャレンジする身。失うものはないので、攻撃的にいきたい」と攻めの守備を誓った。