ヴィッセル神戸が推定年俸32億5000万円で獲得したスペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(34)は今日22日のホーム湘南ベルマーレ戦でベンチスタートながらJデビューを飾る。吉田監督が21日の練習後「スタメンは難しい」としながら「どこかのタイミングで使う。彼の力が必要。ただ、お祭りで使うつもりはない。やはり超一流のすごい選手」と起用を明言した。

 その神戸はこの日、イニエスタを育てた超大物を獲得したと発表した。新スタッフとしてメディカルのエミリオ・リカル(57)、下部組織のアルベルト・ベナイジェス(63)マルコス・ビベス(43)の3氏の加入が決定。いずれも元バルセロナ所属で、イニエスタを介した入団となった。

 イニエスタ加入を機に神戸の「バルサ化」が着々と進む。3氏のうち、特に下部組織のベナイジェス氏は、バルセロナでイニエスタ、メッシ、ピケらを育て、クラブの黄金期の礎を築いた育成のスペシャリスト。神戸の三木谷会長は、イニエスタの人脈を通じて、育成エリアでの人材獲得を明言していたが、早くもその第1弾を現実にした。「チーム・イニエスタ」を組んでの神戸の変革。日本サッカー界への革命の革命もスタートする。【実藤健一】