鹿島アントラーズが柏レイソルに6-2で大勝し、リーグ戦3試合ぶりの勝利を飾った。

 前節の磐田戦で3失点を喫した鹿島は、W杯ロシア大会に出場した日本代表DF昌子源がキャプテンマークを着けて戦列に復帰。すると前半5分には、スピードスターの柏FW伊東純也の飛び出しをタイミング良いスライディングで防いでみせた。

 先にスコアを動かしたのは鹿島。前半11分、MF永木亮太が前線に浮き球でパスを送ると、飛び出したMF中村充孝が中へ。FW鈴木優磨が1度はシュートを打てなかったものの、あきらめずに倒れながらのスライディングシュートを放ち、先制した。

 だが、柏もやり返す。同17分に右サイドで小気味良いパスを回し、鹿島DF昌子も引き出される。すると、その空いたスペースを突いたFWクリスティアーノがペナルティーエリア内でキープし、ヒールで落とす。ここに走り込んだMFキム・ボギョンが左足でコースを狙い澄まして同点に追いついた。

 このまま前半終了かと思われた41分、鹿島FW鈴木が、今度はペナルティーエリアの外から左足を一閃(いっせん)。DFに当たってコースが変わり、この日2点目を挙げた。

 さらに4分後には昌子のパスからカウンター攻撃を開始し、左サイドで受けたFW鈴木のクロスにMF中村が飛び込み、3-1。鹿島が2点をリードして折り返した。

 気温30・6度、湿度71%と蒸し暑さは一向に解消されないまま後半に突入。すると、足が止まった柏を尻目に、鹿島が躍動する。後半14分にはFW土居聖真がドリブルから縦パスを狙う。DFにカットされたボールがワンツーのように自分のところに戻ってきたところを押し込むと、その3分後にはMF三竿健斗の右からの低空クロスにMF安部裕葵が押し込み5点目。さらに後半20分にはDF安西幸輝がハーフウエーライン手前からドリブルで切り裂き、自ら豪快なシュートをたたき込んだ。

 柏は後半41分にFW江坂任のヘディングシュートで1点を返すも、焼け石に水だった。

 鹿島の6得点は12年5月19日の札幌戦(7-0)以来6年ぶり。柏は13年5月26日の浦和戦(2-6)以来となる6失点で、両チームの順位が逆転した。