ジュビロ磐田は、アウェーでサガン鳥栖と0-0で引き分けた。システムを3-6-1から3-4-3に戻したが、攻撃陣が、またしても不発だった。これで5試合連続勝ちがなく、3試合連続引き分け。スコアレスドローは2試合連続だ。混戦のリーグで、暫定4位から12位までが勝ち点6差でひしめく中、9位から11位に下降。次節は、8月1日にホームでG大阪と対戦する。

 5戦ぶりの勝利を狙った磐田だったが、またしてもゴールが遠かった。名波浩監督(45)は、最近2試合で使用してきた「1ボランチ」の新システムから、慣れ親しんだ「2ボランチ」に布陣を変更し、勝ち点3を狙った。

 だが、0-0の引き分けに終わった前節アウェー札幌戦同様に、耐える時間が多かった。同26分、ゴール前のこぼれ球にMF山田大記(29)が反応。左足ボレーで狙ったが、シュートはゴールの枠を大きく外れた。同28分にも、右CKをFW川又堅碁(28)が右足ボレーで合わせたが、これも枠を捉えられなかった。

 26日の練習後、DF高橋祥平(26)は「引き分けではダメ。勝つことだけを目標にしていかないといけない」と言った。勝利だけを目指して臨んだ一戦だったが、ゴールへの道筋を描けないまま、無得点で前半を折り返した。

 後半も押し込まれた。同5分。左サイドを崩され、決定的な場面を作られた。同10分には、元スペイン代表FWフェルナンドトーレス(34)に背後を突かれた。それでもGKカミンスキー(27)が、この2度のピンチを阻止した。最後まで集中を切らさずに、2試合連続の無失点で耐え抜いた。

 これで、3試合連続引き分け。5試合連続で勝ちがないが、アウェー2連戦で負けはなかった。次節ホームG大阪戦からの2試合は、本拠地ヤマハで開催される。サポーターの大声援を背に、流れを変える1勝をつかみたい。【前田和哉】