ジュビロ磐田が6日、清水エスパルスと練習試合(45分×2本)を行い、1-0で勝利した。0-0の後半5分。右サイドを抜け出したMF太田吉彰(35)の折り返しを、FW中野誠也(23)が右足で冷静に流し込んだ。リーグ初得点を決めた前日5日のホーム仙台戦に続く“2戦連発”で先制点をもたらすと、この1点が決勝点となった。中野は「良い形で折り返してくれた(太田)吉さんのゴールです」と、笑顔で振り返った。

 チームは4戦連続の引き分けで6戦勝ちなしと苦しい状況で迎えた仙台戦で、7戦ぶりの勝利をつかんだ。復調の兆しが見え始めた中での宿敵撃破。名波浩監督(45)は「練習試合でも、良い流れを切らないことが大事」。中野も「(ゴールを)続けていけるように、もう1度気を引き締めてやっていきます」と、充実した表情を浮かべた。

 11日の次節は、アウェーで元スペイン代表MFイニエスタ(34)が加入した神戸と対戦。今季3度目の連勝を懸けた一戦に向け、弾みをつけた。【前田和哉】