G大阪の高卒3年目FW一美(いちみ)和成(20)がJ1デビューした。

 先発で81分間プレー。アジア大会に韓国代表のOA枠で参加しているFWファン・ウィジョの代役を十分に果たした。

 持ち前のポストプレーと視野の広さを存分に発揮。前半11分、CKからMF遠藤のパスを受けて右足シュートを放つもDFに阻まれた。前半終了間際には、ボールを奪ったMF高(こう)からパスを受けると、前線のFWアデミウソンへスルーパス。後半18分にもDFオ・ジェソクへスルーパスを通すなど、何度も好機を演出した。

 同24分には、DF三浦からのロングボールを収めて右足シュート。宮本監督がU-23で指揮を執っていた時、1対1でポストプレーの指導を受けた。指揮官は、当時からその素材に注目していた。

 一美は「ちょっと緊張したけど、ファーストプレーがうまくいった。いい部分が出せたと思う」とニッコリ。宮本監督も「一美はJ3で試合に出ていた時もトップの紅白戦でも良かったので、J1相手に通用すると思っていた。ボールを収めるところで自分を発揮できていた。ゴールに迫るシーンもあったので、今後も期待したい」と合格点を与えた。

 チームは9試合ぶりの勝利。5月2日仙台戦以来の白星で宮本ガンバにとっては初勝利だ。磐田戦、名古屋戦に続いて3試合連続でリードを守りきれなかった課題は残るが、大きな1勝をようやくつかんだ。