ジュビロ磐田が、組織力で今季3度目の連勝を狙う。今日11日に敵地で対するヴィッセル神戸は、MFイニエスタ(34)とFWポドルスキ(33)が、初めて同時出場する可能性がある。だが、名波監督(45)は泰然としていた。10日、磐田大久保グラウンドでの最終調整を指揮すると、「やることは変わらない。(チームの)成熟度を見せていくしかない」と言った。「個」に対して「組織」で対抗する構えだ。

 チームは、4試合連続ドローで迎えた前節ホーム・ベガルタ仙台戦で7試合ぶりの白星を挙げた。目標の「トップ5」に向けた大きな1勝で、今日、29歳の誕生日を迎えるDF桜内渚も「個人的なゴールよりも、勝利がほしいです」と言った。

 敵地での神戸戦は、直近9試合で1勝と分が悪い。それでも、勝てば9位から4位に浮上する可能性さえあり、MF宮崎智彦(31)は「苦手意識を持たずにやるだけです」。狙うは勝ち点3のみだ。【前田和哉】