川崎フロンターレが17位のガンバ大阪のセットプレー2発に沈んだ。日本代表に選出されたMF大島僚太(25)にアクシデントが襲った。前半41分、G大阪MF倉田と接触した後、自ら交代を要求した。ピッチからは自ら歩いて出たが、試合後は取材エリアを通らず、チームバスに乗り込んだ。鬼木達監督は試合後「現時点では左ふくらはぎのトラブル。肉離れまでいっているかはまだ確認できませんが」と話した。クラブによると、今日2日に検査を受けた上で、日本代表に合流するか決めるが、筋肉のトラブルだけに、代表活動を辞退する可能性が出てきた。

大島は昨年から日本代表の活動中での負傷離脱が続いていた。昨年12月の東アジアE-1選手権では中国戦で左太もも肉離れを発症して離脱。今年3月のベルギー遠征では前半34分に左ふくらはぎの違和感を訴え、自ら交代を要求していた。ワールドカップ・ロシア大会も直前の親善試合スイス戦で打撲し、別メニュー調整を余儀なくされた。8月30日に日本代表に選出された際は「(チームでの)連戦をけがなく乗り切れたというのは前向きではいます。なので、ここからもけがしないようにと」と細心の注意を口にしていた。だが、今回は日本代表合流直前にアクシデントに襲われてしまった。

チームもG大阪の5バックの堅守を崩せず、8月1日の浦和戦以来、6試合ぶりに黒星を喫した。日本代表に選出されたFW小林は「いい崩しもできず守備もはまらなかった。攻撃が点を取れなければ負けるのは当たり前」とエースとしての責任を感じていた。遠のいた広島の背中にも「まだあきらめるのは早い。その後、どう立て直すかが大事」と、厳しくなった連覇への道を突き進む覚悟を示した。【岩田千代巳】