FC東京とサガン鳥栖は、互いに決定機をそれほど作れず0-0で終わった。東京は8月26日の湘南ベルマーレ戦に続くスコアレスドローに終わった、一方、鳥栖の元スペイン代表FWフェルナンドトーレス(34)も不発に終わり、同日のガンバ大阪戦に続く2戦連続ゴールはならなかった。

東京は前半11分、DF森重真人のロングフィードを左サイドで受けたFW永井謙佑が、ペナルティーエリアで待ち受けるFWディエゴ・オリベイラに折り返したが、DFに弾かれた。同17分には、8月30日に森保一監督(50)率いる新生日本代表に選出されたDF室屋成がシュート。DFがブロックしたこぼれ球をMF大森晃太郎がシュートも、バーを直撃した。

鳥栖はトーレスが前半16分、ペナルティーエリア手前で出したパスが、横にいたDFに簡単に取られてしまうなど、精彩を欠いた。同40分には東京MF橋本拳人に後ろから激しく削られ、ピッチにもんどり打って倒れた。右足首を押さえてしばらく倒れていたが、立ち上がったところで試合は再開した。ただトーレスは前半終了後、引き上げる審判団に怒りをあらわにしながら詰め寄っていくなど、不満をにじませた。

後半に入り、鳥栖はトーレスにボールを集めた。後半2分、MF福田晃斗が右サイドから2度、ペナルティーエリア内にクロスボールを放り込んだが、DFチャン・ヒョンスにはじき返された。同11分にはMF高橋義希の右クロスに、トーレスが飛び込み、ドンピシャのタイミングでヘディングシュートも、枠を外した。

東京は後半ロスタイムに、鳥栖陣内でボールを徹底的に回しては、左右からクロスボールを放り込み続けたが、鳥栖の体を張った守備に弾かれた。その中、後半ロスタイム4分、トーレスはFW豊田陽平と交代し、ピッチを後にした。

そして同50分、東京DF太田宏介が蹴った左CKは鳥栖DFに弾かれ、そのまま試合は終わった。