サガン鳥栖の元スペイン代表FWフェルナンドトーレス(34)は、来日10戦目となったFC東京戦で初のイエローカードを受けた。

前半17分、主審からオフサイドと判定されたことに抗議し、異議でのイエローカードだった。「もちろん、ルールは分かっている。でも、オフサイドだったら、東京のエリアからプレーが再開するのに、なぜ僕らのエリアからプレーが再開したんだ。意味が分からなかった。おかしいと思った」。前半終了後も怒って審判団に詰め寄り、歩きながら抗議を続けたが「試合中は、そういうこともある。怒ったけれど、ピッチの中でのことだし大丈夫」と笑みを浮かべた。

試合は、なかなか決定機を作ることが出来なかった。シュートは後半11分に、MF高橋義希の右クロスに飛び込み、ジャストタイミングで当てながら外したヘディングシュート1本に終わった。8月26日のガンバ大阪戦に続く2戦連続ゴールはならなかったが「アウェーで東京といういいチームから勝ち点1を取ったので、良かったと思う」と前を向いた。

加入から約1カ月半がたつが「チーム全体に良くなっていると思う。守り方は、良くなっているし今日も完封した。攻撃時のコンビネーションは、もっと良くならなきゃいけないけれど、向上している。いいと思う」と語った

同僚のGK権田修一(29)が、日本代表に選ばれたことについて感想を求められると「権田は、すごく良い選手でありGKだと思う。たくさん、すばらしいセーブをしてくれるから、我々も彼のおかげで勝てているし、今日の大事なドローも出来た」と評価した。

報道陣からは「試合ごとに違うシューズをはいていて格好いいと思うが、なぜやっているのか?」と聞かれると「僕も格好いいと思うから、そうした方が良いと思っているんだ。また、何か(シューズが)変わったら教えるよ」と笑った。

今節は17位のガンバ大阪が2位の川崎フロンターレに勝ったため、16位鳥栖との勝ち点差は4から2に詰まった。横浜F・マリノスも柏レイソルに勝ったため勝ち点差は1から3に開いた。トーレスは「G大阪、横浜も残留したいから最後まで頑張ったと思う。我々の勝利のために頑張りたい」と力を込めた。【村上幸将】