J2アルビレックス新潟は今日8日の第32節、FC岐阜とホームのデンカビッグスワンスタジアムで対戦する。3戦連続スタメンが濃厚なFW田中達也(35)が、8試合ぶりの勝利に意欲を見せている。

意気盛んなベテランが、チームをけん引する。7日は練習冒頭のみが公開された。ウオーミングアップやパス回しのメニューで、田中は頻繁に声を出しながら雰囲気を盛り上げた。

岐阜戦に備えた今週の実戦形式の練習でも田中の存在は際立っていた。「気がついたことをみんなに言った。自分にも言ってもらいたい」。プレー中だけでなく、自らがピッチの外にいるときもチームメートに大声で指示した。自然な行動でチームを刺激し、コミュニケーションを促した。

もちろん声だけではない。「攻守ともにスイッチを入れてくれる。重要な存在」。片渕浩一郎監督(43)は絶賛する。献身的な前線からのプレスは、0-0で引き分けた前節愛媛戦で、7試合ぶりの勝ち点獲得の土台になった。最近の10試合でスタメンが9試合、うちフル出場が2試合。数字が万全な調整ぶりを物語る。

「チームの結果が出ていない。みんなで勝ち点3を取りにいきたい」。白星、そして自身の今季2得点目。岐阜戦、田中は欲しいものを全力で取りにいく。【斎藤慎一郎】