川崎フロンターレが、前指揮官の風間八宏監督(56)が率いる名古屋グランパスとの攻撃サッカー対決を制し、首位サンフレッチェ広島に1試合未消化ながら勝ち点差を4に縮めた。

川崎Fは前半20分、MF大島僚太(25)の浮き球パスを名古屋MF和泉竜司(24)が後ろにクリアしたところゴールに吸い込まれオウンゴールに。川崎Fが先制に成功する。川崎Fは終始、ボールを支配し、名古屋に攻撃を許さない。さらに川崎Fは前半34分、ペナルティーエリア左外からMF阿部浩之(29)が左足シュート。名古屋GKランゲラックが1歩も動けないスーパーシュートが決まり2ー0とリードを広げた。

後半8分、川崎FはFW小林悠(30)が決定機をクロスバーに阻まれ追加点を奪えないでいると、名古屋は後半15分、FWジョーを起点に中央突破。MF前田直樹(23)のゴールで1点を返す。川崎Fは直後の後半17分、DF車屋紳太郎(26)のクロスにFW小林が飛び込み、今度はしっかり決めて勝利を引き寄せた。小林は後半27分、足を気にしてピッチに座り込み自ら交代を要求しベンチに下がった。阿部はプロ入り後、J1のリーグ戦で得点した試合はG大阪時代から、24勝3分けと不敗を継続。守備陣は等々力で5月の清水戦以来、4カ月ぶりに失点を許したが、速い攻守の切り替えで1失点に抑えた。