川崎フロンターレが、風間八宏前監督が指揮をする名古屋グランパスを3-1で下した。首位のサンフレッチェ広島がFC東京と引き分けたため、勝ち点差を1試合未消化ながら4に縮めた。

1-0で迎えた前半34分。MF阿部浩之(29)がペナルティーエリア外の左から強烈な左足ミドルを突き刺し追加点。名古屋GKランゲラックが1歩も動けないほど、完璧なシュートだった。

阿部はガンバ大阪時代から、J1で得点すると「不敗神話」を継続しており、これで24勝3分けと更新した阿部は「完璧でした。前が何回が空いてたんで、それを見越してもっと空いたらいこうと。そうしたら空いたので」と振り返った。

昨季は自己シーズン最多の10得点を決めたが、今季はこれで4得点目。2戦連続弾に「コンディションが上がってきたこと、等々力の芝が良くなったことかな」と笑った。

攻撃スタイルのぶつかり合いの中、速い攻守の切り換えで「守」の部分で上回り、1失点に抑えた。阿部は「勝つための個々の役割分担ができている。失点したシーンは改善点ですけど、全体的には悪くなかった。いい守備ができた」と話した。

中3日で台風で中止になっていた湘南戦を消化し、その後は中2日でアウェーでの長崎戦が控える。それでも阿部は「連戦だけど2、3試合でしょ。アウェーでも日本だし。涼しくなってきたし。夏に比べたら涼しいでしょ」と阿部節を炸裂させていた。