横浜F・マリノスがFW仲川輝人(26)とウーゴ・ヴィエイラ(30)がともに2ゴールを挙げる活躍などで仙台に大勝し、2連勝を飾った。

試合は前半から動いた。まずは21分、ペナルティーエリア外でMF天野純(27)のパスを受けたDF山中亮輔(25)が左足を振り抜くと、これが日本代表GKシュミット・ダニエル(26)の手をかすめてゴール左に突き刺さった。山中は前節磐田戦で終了間際に同じく左足のミドルシュートで決勝点を決めており、2試合連続となる今季4点目で横浜が幸先よく先制した。

しかし、直後の23分、仙台はFW阿部拓馬(30)のゴール前へのスルーパスからゴール前を崩すと、最後は左サイドからのFW野津田岳人(24)のクロスボールが横浜のDFチアゴ・マルチンスの足に当たってゴールに決まり、すぐさま同点へと追いついた。

ホームで負けられない横浜も意地をみせる。37分にセンターライン付近でDF松原健(25)のパスを受けたFW仲川輝人(26)がドリブルを仕掛けると、そのまま一気に加速。相手DF2人を振り切ると、最後は仙台のDF大岩一貴(29)の股を抜いてゴール前に進入し、そのまま右足を一閃(いっせん)。これがネットを揺らし、仲川の約50メートルの独走弾で横浜が前半のうちに勝ち越しに成功した。

後半に入っても仲川の勢いが止まらない。6分には山中の左サイドのクロスボールを頭で合わせて2点目を奪う。勢いに乗った横浜は32分にもFWウーゴ・ヴィエイラが4点目となる追加点を決めると、35分には天野に代えてMF久保建英(17)を投入。8月29日の清水戦以来、4試合ぶりの出場を果たした久保らが果敢に5点目を狙うと、41分にはまたもウーゴがこの日2点目となるダメ押しの5点目を挙げた。

仙台は後半ロスタイムに途中出場のFWジャーメイン良(23)が自ら得たPKを沈めるも、反撃はここまで。試合は5-2で終了し、横浜がホームのサポーターに勝利を届け、2連勝で残留争いからも1歩抜け出した。