ベガルタ仙台のレジェンドコンビ・MF梁勇基(36)と関口訓充(32)が、明日7日の浦和レッズ戦でチームを初のホーム5連勝に導く。5日、仙台市紫山サッカー場で紅白戦が行われ、スタメン組でプレーした2人は、左サイドから効果的な仕掛けで前線にボールをつなぎ、好連係をアピールした。2人が同時先発するのは、2位に躍進した12年の8月11日札幌戦以来2248日ぶりのこと。当時を知るベテラン2人が、6連敗中の宿敵を打ち砕き、上位浮上の足場を築く。

残り6試合でACL出場圏の3位鹿島アントラーズとの勝ち点差はわずかに4。今季を左右する大一番に、レジェンドが立ち向かう。左ウイングバックでの先発が濃厚となった関口は「梁さんのプレースタイルは分かっているしボールを預けたとき出てくるタイミングも分かっている。勝てば自分たちが上へ行ける。内容よりも、大切なのは勝ち点3を取ること」と意気込む。ボランチとして今季初先発が濃厚の梁は「しっかり勝って連敗の流れを止めることが大切。セキにはたくさん走ってもらってチャンスを作れるよう、しっかりプレーしたい」と気負いはない。

ミニゲームでは激しくボールを要求し合い、味方同士でヒートアップするなど緊迫した雰囲気が漂った。渡辺晋監督(44)は「関口が声で盛り上げて、戦う意識を浸透させてくれている。梁には効果的な飛び出しができているので、良さをいかしてもらいたい」と期待を寄せた。【下田雄一】