ヴァンフォーレ甲府の上野展裕監督(53)は、J1昇格プレーオフ圏5位の東京ヴェルディに競り勝った試合後の監督会見の前に「甲府から1200名を超える皆さんが来てくれました。ありがとうございます。甲府でもパブリックビューイングが行われました。勝利を届けることが出来て、良かった」とサポーターに感謝した。

試合については「前半、我慢する時間が長く続き、東京Vにうまく支配され、はまらず苦労した。途中から変更し、ペースを持っていくことが出来た。前後半、しんどかったけれど、最後まで走りきってチャンスも作ったし、セカンドボールの取り合いも頑張り、無失点で終われた。この流れを次に続けたい」と総評した。

前半の途中で、システムを3-4-3から3-5-2に変えた狙いについて聞かれると「ボールを持たれていて、積極的にやらないと体力を失うので途中から形を変えた。前の運動量は多くなるが、練習でもやってきたので、選手は良く対応していた」と評価した。

後半27分に決勝ゴールを決めた、FWジュニオール・バホス(25)については「決定的なチャンスを外しているので、練習はして欲しいが、1点は決めてくれたので、よくやってくれた」と前半29分、後半9分と2度の決定機を外したことに注文を付けつつも、及第点はつけた。

攻撃の修正点を含めた今後については「勝てたことは当然うれしく、選手はよくやってくれた。次に向けて最善の準備をしたい。もう少し、丁寧にボールをつなげたいというところはあるが、カウンターもうまくはまっていた。あと精度をもう少し、みんなで連携を高め、複数得点を取れるようにやっていきたい」と笑みを浮かべた。【村上幸将】