大宮アルディージャがMFマテウス(24)の2発で水戸ホーリーホックを逆転で下し、J1昇格プレーオフ圏内の暫定5位に浮上した。残り6試合で首位松本との勝ち点差は6。J1の自動昇格も視野に入ってきた。

前半17分、水戸にカウンターを浴び先制を許した。早い時間帯の失点は、完敗した前節福岡戦と同じ展開だったが、ピッチの選手は慌てなかった。MF茨田陽生(27)は「失点しても1点は返せるとみんな思っていた。冷静にできていた」。前半45分に右コーナーキックからMFマテウスのヘディング弾で同点に追いつき、後半14分には再びMFマテウスが高い位置でボールを奪いそのままドリブルでシュート。逆転で勝ち点3を手にした。

J2得点ランク首位のFW大前元紀(28)は、2-1で迎えた後半にMF茨田からのパスに合わず、3戦連発はならなかった。大前にラストパスを出した茨田は「自分のミス。浮いてしまった…。アシストを1つ損しました」と反省しきり。大前は「あそこで決め切れれば展開も楽になったと思う。今の順位を考えると得失点差も大事。チームが優勝するためにも自分が点を取らないと」とエースの責任感を口にした。