アルビレックス新潟は、ホームでカマタマーレ讃岐を2-1で下し、J1だった13年以来、5年ぶりにリーグ戦5連勝を飾った。

今季のJ2で5連勝を記録したのは首位を走る松本だけ(7日に試合のある2位大分は4連勝中)。

片渕浩一郎監督(43)は「連勝はたまたま勝ち続けているだけ。1つ1つのゲームに対してテーマ、目標を設けている。選手、私も含めて成長している証しだと思っています」。

前半25分にMFカウエ(29)の移籍後初ゴールで先制。後半14分には元日本代表FW田中達也(35)が追加点を決めた。だが、後半ロスタイムに失点し、完封勝ちを逃しただけに課題も残った。

片渕監督は「この1失点が、もしかしたら42試合終わったときに、意味を持つかもしれません。そういう危機感を我々は常に持たなければいけない」。チームはJ3降格危機を脱出したといっていいが、暫定15位。勝ち点で並んだ場合、重要になる得失点差はマイナス9。目標としていた1年でのJ1復帰は厳しい状況にある。

次節13日は前回(6月20日)の対戦で1-5と大敗した甲府が相手。「(大量得点差で敗れた)借りを返さなきゃいけないので、この1失点が良い薬になったかなと思っています」と片渕監督。

35歳10カ月9日のクラブ歴代2位の年長ゴールを記録した田中は「連勝はうれしい。だけど、そこに浸りすぎると、足をすくわれてしまう。喜ぶのは今日、明日までにして、また来週になったらしっかり次の試合に向けて準備します」と、ベテランらしく気持ちを引き締めていた。

 

▼J2新潟の年長得点記録 田中の35歳10カ月9日でのゴールは、元日本代表MF山口素弘の35歳9カ月25日を抜いてクラブ歴代2位に浮上。1位は9月にチームの強化部長に復帰したDF神田勝夫で36歳5カ月3日。