名古屋グランパスが3連敗で、残留争いから抜け出せなかった。後半に攻撃のリズムをつかむことができず、2失点。終了間際にオウンゴールで1点を返したが、勝ち点には届かなかった。

アクシデントも襲った。前半12分、DF宮原が右太もも裏を負傷して途中交代。試合後は松葉づえ姿だった。負傷離脱していたMF青木が5月12日長崎戦以来、15試合ぶりに先発復帰し、MFガブリエル・シャビエルが途中出場で3試合ぶりに復帰するなど、好材料はあったが、再び負傷者が出てしまった。

風間監督は宮原の状態について「まだ分からない」と話すにとどめた。後半21分から出場したシャビエルは「最初は(復帰まで)6、7週間と言われていたが早く(5週間で)復帰できて良かった。違和感なくプレーできた。(中断期間で)コンディションを上げて不安を取り除けるようにしたい」。

チームは大混戦の残留争いの渦中。J1、J2プレーオフ圏の16位から順位は変わらず。台風の影響で残り試合は他クラブより2試合多い。指揮官が「前半は速い攻撃が何度もあった。そこにボールが通せるかどうか。面白い形はあった」と手応えを得た攻撃パターンを増やして、ここから反撃していく。