横浜F・マリノスは鹿島アントラーズと2-2で引き分け、2戦合計4-3で01年大会以来、17年ぶりの決勝進出を決めた。

10日に行われた敵地カシマスタジアムでの第1戦を2-1で勝利した横浜は、勝ちか引き分け、0-1の敗戦でも突破の決まる状況で第2戦のキックオフを迎えた。チケットは完売となり、ホームのニッパツ三ツ沢球技場は横浜のユニホームを着たサポーターで青く染まった。

試合は大声援に押される横浜が前半から動かした。20分に右サイドでロングボールを受けたFW仲川輝人(26)がボールをキープすると、右足アウトサイドでゴール前のMF天野純(27)へグラウンダーのパスを送る。これに天野がダイレクトで合わせてシュートを放つと、相手DFに当たったこぼれ球に素早く反応したFWウーゴ・ヴィエイラ(30)が振り向きざまに右足を振り抜いてネットを揺らし、横浜が先制に成功する。

攻める横浜は34分にもFW遠藤渓太(20)のスルーパスに抜け出した天野が左足でダイレクトでゴール前に折り返し、走り込んだ仲川が右足を合わせて追加点。2戦合計4-1とし、決勝進出をほぼ決定的なものにして前半を折り返した。 2点のビハインドを負った鹿島は後半開始からMF永木亮太(30)に代えてFWセルジーニョ(23)を投入して形勢逆転を狙うと、17分に横浜のGK飯倉大樹(32)のパスを奪ったFW土居聖真(26)がそのまま右足でネットを揺らして1点を返した。

勢いに乗る鹿島は25分、左サイドを抜け出したMF安西幸輝(23)のクロスボールをセルジーニョが頭で合わせ、同点に追いついた。これで2戦合計スコアは4-3となり、鹿島があと1点とればアウェーゴールの差で逆転で決勝進出を決める状況となる。

残り20分間はなんとか1点をもぎとりたい鹿島と守る横浜の構図となり、一進一退の攻防が続いた。鹿島は39分にFW金森健志(24)に代え、左足首の負傷から復帰し、約3カ月ぶりにベンチ入りしていたDF昌子源(25)を投入する。

それでもスコアは動かず試合はこのまま終了。しびれる試合展開をしのぎきった横浜が2戦合計4-3で決勝進出を決めた。決勝戦は27日に埼玉スタジアムで行われる。