ジュビロ磐田の名波浩監督(45)が2日、J1残留の目安とされる勝ち点40への思いを明かした。今日3日のホーム・サンフレッチェ広島戦への最終調整を磐田市内で終え、「今季は(残留の)ラインになるか分からない。ただ、自信を持てる数字。早く到達したい」と話した。

残り4試合で勝ち点37。広島に勝って3を加えれば、目標達成の状況下、名波監督は「中盤から(FW)パトリックのホットラインは消さなければいけない」と分析した。得点ランキング2位の助っ人を中心としたカウンターを警戒。パス供給源となる中盤に厚み持たせるため、前節湘南戦の4から3バックにシステムの変更が予想される。4戦ぶりの先発が有力なMF宮崎智彦(31)は「出し手のところで、できるだけつぶしたい」。27戦ぶりの先発が濃厚なDF大南拓磨(20)も「状況判断をしっかりして(パトリックに)前を向かせないようにしたい」と誓った。

FW大久保嘉人(36)が警告累積、DFエレン(27)が負傷欠場するが、指揮官は「攻守でアグレッシブさを出していきたい」と力を込めた。チケットも既に完売。ホームの大声援を受け、勝利だけを目指す。【前田和哉】