FC東京のDFチャン・ヒョンス(27)が、後半15分にヘディングでこの試合の先制ゴールを奪い、これが決勝点となった。

チャンは右からのクロスを、正確にゴール左へバウンドさせ、左隅へ決める鮮やかなゴール。チャンは1日に、社会奉仕活動の証拠書類を虚偽で提出したことで、韓国協会から、韓国代表からの永久追放という厳しい処分を下されたばかりだった。

得点後のチャンは、笑顔も見せずに自軍裏のサポーターの前まで走り、姿勢を正して2度、深々と頭を下げて今回の騒動に対する深い反省の気持ちを示した。

一方の横浜はゴール前までの形ができず苦しむ。30分過ぎにはゴール前の混戦でFWウーゴと、チャンが激しくヒートアップする場面があった。横浜は前半終了間際の45分、左SB山中が左サイドで強力なミドル弾でゴールを狙うが、右にそれて得点とはならなかった。

後半は62分に横浜F・マリノスが同点においついたかに見えたが、オフサイドの判定でノーゴール。試合の中で何度もジャッジを巡って両軍が集まり、やや荒れた展開となった。横浜は最終ラインから中盤でボールを回すだけで、サイドからの攻撃も効果的なボールは配球されず、1点が遠かった。