サガン鳥栖がJ2降格圏から抜け出した。降格危機に直面するV・ファーレン長崎との下位対決は、序盤から激しい攻防になった。

前半7分、守備の裏に抜けた長崎MF平松宗(25)のシュートに、飛び出した鳥栖GK権田修一(29)が接触し負傷するアクシデント。さらに権田が危険な接触プレーに激高するなどヒートアップした。互いに決定機を欠き無得点で折り返した。

後半15分、鳥栖がホームの意地で先制した。右クロスに合わせFW趙東建(32)がヘディング。シュートは長崎GK増田卓也(29)に阻まれたが、こぼれ球を詰めていたMF原川力(25)が頭で押し込んだ。長崎はこの日の敗戦で次節10日にも降格が決まる。