松本山雅FCが栃木SCを1-0で下し、勝ち点を76として首位を守った。J1昇格の資格を持たないFC町田ゼルビアが愛媛FCに2-0で勝って3位。松本の他に同75の2位大分トリニータ、同73の4位横浜FCがJ1自動昇格の2位までに入る可能性を残し、17日の最終節を迎える。

J1昇格争いは異例の展開となっている。今節はJ1参入プレーオフ(PO)圏の6位以内を争う7位大宮までの上位7チームが全て勝利。ただ、3位町田はJ1ライセンスを持たず、昇格の資格がない。町田が自動昇格圏の2位までに入ればJ1の自動降格チームは2から1に。J2の昇格争いが現在J1で17位柏、18位長崎という崖っぷちのチームの“命運”をも握る前例のない展開となる。

4位横浜FCまでに優勝と自動昇格の可能性を残して最終節に突入する。J2が現行の22チーム制となった12年以降、最終節を残し4チームに優勝の可能性が残るのは、16年の3チームを上回り最多。横浜FCのFWカズが来季、52歳で12年ぶりのJ1復帰というドラマがあるかもしれない。

今季は飛び抜けた力で独走するチームがなく、首位の松本でさえ、ラスト1試合の結果次第でPO圏に転落する可能性もある大混戦となった。