クラブ史上20冠目で念願のアジア王者となった鹿島アントラーズは12日、イランから帰国した。

成田空港にはテヘランへ出向いて声援を送ったサポーターを含め、多くの鹿島ファンが集まり、ごった返した到着ロビーで県警の警察官約20人が対応にあたった。

ペルセポリスとのアウェー戦を引き分け、2戦合計で勝利を決めた直後は、男泣きした大岩剛監督(46)は「このタイトルはクラブが熱望するタイトルだった。アントラーズを世界に発信できた」と胸を張った。試合が終わっても警備上の問題でなかなかスタジアムを出られず、ホテルに戻ったのは夜遅く。「みんなと祝うことはできなかったが、朝ホテルで見た表情で、みんなが喜んでいることがわかった」と、試合後の様子を口にした。「今日から21冠目を目指して準備したい」と言い、Jリーグと、天皇杯準々決勝に向けて準備に入る。

また、センターバックとしてペルセポリスのロングボールをはね返し続けたDF昌子源(25)は「鹿島でこうして出迎えてもらい、やっぱり(サポーターは)家族だと感じた」としみじみ。今冬にもフランス1部トゥールーズへの移籍話が浮上してきたが「今は話すべきじゃない」とコメントした。鹿島は12月12日に開幕するクラブW杯(UAE)に出場する。