J3のSC相模原の元日本代表GK川口能活(43)が14日、相模原市役所で引退会見を開いた。

川口は、清水商業高(現清水桜が丘)から1994年(平6)に入団した横浜マリノス(現横浜F・マリノス)でプロ生活を始めた理由について、長く日本代表としてプレーし続けた、現在横浜でGKコーチを務める松永成立氏(56)の存在が大きかったと明かした。

川口は「日本サッカーリーグ(JSL)時代から(横浜の前身)日産に対する憧れがあった。それに松永成立さんの存在が、すごく大きくて…」と口にした。その上で「選んだ理由は、松永さんの存在が、やはり大きかったですね。日本代表になるためには吸収し、超えないと代表になれないという思いがあった」と感慨深げに振り返った。川口はプロ2年目の95年4月26日の柏レイソル戦でJリーグデビューを果たし、松永成立から守護神の座を奪い、その後、ワールドカップ4大会出場など、日本代表の守護神として活躍した。

川口は、横浜のクラブ、選手から学んだことについて聞かれると「(選手たちが)すごいオーラを放っていまして、とても気軽に話せる環境じゃない。日本代表、Jリーグのトップ選手はこういうオーラが必要なんだと思ったんですね。プレーするだけじゃない、違ったプレーを出すこと」と振り返った。【村上幸将】